トップページ > 特集 vol.27 ハワイと日本のつながり

ハワイと日本のつながり

かつては“憧れの島”、いまでも定番の観光スポットとして、日本人を魅了し続けるハワイ。自然、文化、食などさまざまな魅力がある南国の楽園は、19世紀以降に始まった移民をきっかけに、日本と深く関わり合い、いまでもハワイ発のカルチャーが私たちを楽しませてくれています。そんなハワイと日本とのつながり、ハワイに生きる日本文化に、今回はスポットを当ててみたいと思います!

日本っていま、ハワイブーム?

 ハワイを特集する雑誌やテレビ番組は定期的に目にしますが、近ごろ、ハワイが“より”話題になっていると感じませんか? 例えば、巷で話題のパンケーキ。そのブームの先駆けになった Eggs'n Thingsをはじめ、Cafe Kaila や最近では FORTY NINER HAWAII など、ハワイ発の有名なパンケーキ屋さんが日本で相次ぎオープンしています。また、希少なハワイ産カウコーヒーを100%使用したコーヒーや、アサイーボウルを提供するIsland Vintage Coffee、ファイヤーローストチキンが人気の MAUI MIKE’S など、コーヒーショップやローカルに人気の飲食店も、続々と進出を始めているんです。
 その盛り上がりを受けてか、近年落ち込んでいたハワイへの日本人出国者も増加中! JTB総合研究所の調査によると、2010〜2014年の5年間で出国者数は上昇傾向にあり、2005年の151.7万人に戻る勢いなんです。いま、日本はハワイブームに沸いているのかもしれませんね。

ハワイへの親子留学が秘かに人気?

 そんな日本で、子どもを持つ親たちから秘かに人気を集めているのが、ハワイへの親子留学。留学期間は1週間未満から3カ月ほどまでとさまざまで、特に4〜6歳の未就学児とその母親が行く「母子留学」のケースが多いのだそう。
 ハワイは日本人の旅行先として馴染みがあることや、日系人が多く暮らし、米食など日本と同じような食事がとりやすいことも、留学先として選ばれるポイントのようです。自然も豊かで過ごしやすい環境の中、英語力をつけ、異文化交流もできるのは魅力的ですね!

ごはんのお供からお菓子まで ハワイで愛される日本の食文化

 ハワイに根付いた日本の食文化はさまざま。例えば、ローカルのあいだでは、白いごはんにハワイ産の甘い醤油をかけて食べたり、日本のふりかけを料理に活用することもあるのだそう。現地で愛され続ける日本料理やスナックもたくさん。ほんの一部ですが、ここで代表的なものをピックアップしてみました。

■Natto

地元スーパーなどで日本産の冷凍納豆が売られていますが、ローカルやハワイに長期滞在する日本人にも人気なのが、ハワイ産の納豆。なかでも「アロハ納豆」はオアフ島で1950年に開業した豆腐店 ALOHA TOFUが創業当時から発売している納豆で、ALOHA TOFU では豆腐や納豆をはじめ、厚揚げやこんにゃくなども製造しているんです。


■Musubi

Musubi=おむすびといっても、ハワイの定番はスライスしたスパムをごはんに乗せて、海苔で巻いた「スパムむすび」。日系人が考案したこのメニューはハワイの郷土料理として根付いており、コンビニエンスストアやファストフード店などで販売されています。現地のスーパーマーケットでは、スパムむすびをつくるための「スパムメーカー」なるものも売られているのだとか。


■Shave ice

ハワイ名物の「シェイブアイス」は、日本の氷削機でつくったかき氷に、カラフルなシロップをかけてサーブしたのが始まり。日系人のマモル・マツモト氏がオアフ島ハレイワに1951年に開業した M.Matsumoto Grocery Store で誕生し、同店の「レインボー・シェイブアイス」を求めて、いまでも世界各国の観光客が行列をつくっているのだそう。


■Kakimochi

ハワイでは「Kakimochi(かきもち)」が日本のせんべいやあられなどを指す総称として使われているのだそう。スパイシーなものからきなこをまぶした甘めなものまで、そのバリエーションは日本に劣らず豊富なようです。

方言まである? ハワイに根付いた日本語

 ハワイに根付いた日本文化は食だけではありません。日本人のハワイ旅行が一般化するはるか前から、ハワイで暮らしていた日本人移民が使っていた日本語も、長い年月を経て、ハワイの言葉として定着したようです。どんな日本語がいまでも使われているのでしょう?

■Bento

日本の弁当と同様、ごはんとさまざまなおかずが入っており、ハワイの人々にとって日常的なランチメニュー。スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめ、下で紹介する Okazuya でも手に入ります。


■Okazuya

「Okazuya(おかず屋)」は、日本でいえば惣菜屋さんのこと。揚げたチキンにふりかけをまぶした「Furikake chicken」やお寿司、和風の煮物に加え、「Bento」なども販売しています。


■Bocha

水に重いものを落としたときの音を、日本では「ボチャッ」などと表現しますが、ハワイの「Bocha」はお風呂に入るという意味。山陰地方ではお風呂のことを「ぼちゃ」と呼ぶ地域があり、そこからハワイに渡った日本人が使っていた方言が生きているのかもしれませんね。


■Habuteru

こちらは広島や北九州地域で主に使われている言葉で、「腹を立ててふてくされる」「すねる」という意味として、ハワイでも通用するのだとか。


■Hibachi

火鉢をイメージするとわかりやすいですが、「焼く」や「BBQ」という意味で使われる言葉。「Hibachi chicken」「Hibachi salmon」と、香ばしい焼き物料理にも使われるため、レストランのメニューで見たことがある人も多いのでは?

明治元年に移民が始まっていた

 それにしても、なぜこれほどまでに日本文化がハワイに根付いているのでしょう? ハワイと日本の関係は、明治元年に始まります。日本人が移民としてハワイに初めて渡ったのが、明治元年(1868年)のこと。当時、規模を拡大していたサトウキビ産業の労働者として、149人の日本人がハワイへ渡ったのです。
 初めての日本人移民(元年者/がんねんもの)のほとんどは、過酷な労働や物価高による生活苦により、短い間で農場を去ってしまいました。しかし、1885年に日本からの移住が再開されると、移住が事実上不可能になる1920年代までに、約22万もの日本人が渡航。その多くがハワイに残ったといいます。そのため、現在でもハワイには日系人が多く暮らしており、アメリカ合衆国の中でハワイ州は、人口に対する日系人の比率がもっとも高い州となっているんです。


ハワイで生きている日本文化は食や言葉だけではありません。その一端を次ページでもご紹介!

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