通信販売が便利になり、頻繁に宅配便を利用しているという人も多いのではないでしょうか? しかし、その分、荷物をなかなか受け取れずに困った経験もあると思います。そこで、今回はオープン型宅配便ロッカーや宅配業者各社のサービスについて最新事情をご紹介します。
数年前まで宅配便といえば、お中元やお歳暮のギフト、実家からの荷物の受け渡しに利用されるのが主流でした。こうした宅配便は、送り主の思いとともに荷物を届けるため、ドライバーが届け先のお客様に手渡しするというのが基本となっていました。しかし、ここ数年、宅配便は、ネット通販でのニーズが急速に高まっています。この場合、注文するのも受け取るのも同じ人なので、より便利に早く受け取れるほうのメリットが大きくなります。
一方、海外へ目を向けると、海外の宅配便は日本のような時間指定や翌日配送が当たり前ではないことも。再配達もいつ届くかわからない状態です。そこで、フランスで誕生したのが、オープン型宅配便ロッカー。これは、駅など多くの人が利用できる場所に設置され、宅配業者共通で利用できるロッカーのこと。いわば、インフラ化された宅配便ロッカーなのです。
これが通販により配送ニーズが高まった日本でも求められることになり、2016年7月からオープン型宅配便ロッカーである「PUDO(プドー)ステーション」がサービスをスタート。また、日本郵便の荷物を受け取れる「はこぽす」も郵便局や駅などに設置されています。
PUDOステーションは、誰でもさまざまな宅配業者の荷物を受け取れるオープン型宅配便ロッカーです。一人暮らしや共働きの家庭では、日中に荷物を受け取れないことがしばしば。一方、通販で頼んだものを誰にも会わずに受け取りたいというニーズもあるでしょう。こうした場合、PUDOステーションを利用すれば、自宅付近や外出先で好きな時に荷物を受け取れるメリットがあります。ロッカーもさまざまな場所に設置されているため、自分の受け取りたい場所を指定することが可能。自分専用の宅配ボックス感覚で利用することができるのです。
PUDOステーションは現在、4社の宅配業者の荷物受け取りに利用することができます。
・ヤマト運輸・佐川急便
・DHLジャパン・順豊エクスプレス
※各社のPUDOステーションの利用方法はこちらをご確認ください。
https://packcity.co.jp/our_service
PUDOステーションは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一都三県や、大阪、愛知などの都市部を中心に約2,200カ所、設置されています。設置場所は、駅やスーパー、ドラッグストア、駐輪場、ヤマト運輸の営業所など。変わったところでは、大学や区役所にもあります。利用するときは、郵便番号や住所から地図上のロッカーを指定することができます。
日本郵便にも郵便局や駅で荷物を便利に受け取れるロッカー「はこぽす」のサービスがあります。受け取り方法は、PUDOステーションと似たような手順です。楽天、ポンパレモールなどの通販サイトやメルカリ、ヤフオク!などのフリマアプリ、オークションサイトでも指定が可能です。また、はこぽす宛に荷物を差し出すこともできます。詳しくは下のURLをご確認ください。
宅配業者のなかには、事前にWEB登録しておくと発送や受け取りが便利になるサービスを展開している会社もあります。例えば、ヤマト運輸のクロネコメンバーズは、「お届け予定eメール」「ご不在連絡eメール」、さらにLINE公式アカウントでの便利なサービスもあります。なかでも「Myカレンダーサービス」は、あらかじめ受け取りやすい曜日や時間帯を登録することで、自動で希望の時間帯の配達に変更して荷物を受け取ることができるサービスです。佐川急便や日本郵便にもこうした便利なサービスがあるので、会員登録することでより便利に宅配便を利用することができます。
PUDOステーションを運営し、オープン型宅配便ロッカーを構築する会社。今後もロッカー数や提携する宅配業者や通販会社等を増やし、利用者の利便性向上を目指している。
※内容は予告なく変更される場合があります。