年末が近づき、年賀状の準備に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は年賀状の書き方やマナーをご紹介。日本郵便の担当者に「郵便年賀.jp」の便利なサービスについても聞きました。
年賀状は、昨年お世話になったことへの感謝と相手の新たな年の幸せを祈る言葉を書くのがポイントです。自筆の添え書きは、通りいっぺんなものではなく、親しみが伝わるよう具体的なことを書くようにしましょう。
年賀状は一括印刷で同じ賀詞を一斉に送ることも珍しくありませんが、本来は人によってメッセージを変えるのがマナーです。目上のあらたまった相手に、「迎春」「慶春」「賀正」は使うべきではありません。これは、目下の人に向けた言葉だからです。他に賀詞で注意したいのは、「新年明けましておめでとうございます」という重複した言い方になります。「新年おめでとうございます」「明けましておめでとうございます」のどちらかにしてください。
また、年賀状が出せるのは、1月7日まで。1月8日以降に年賀状の返礼を出す場合は、「寒中見舞い」としましょう。
郵便年賀.jpには、さまざまな年賀状サービスが用意されています。なかでもメイン機能として便利なのが、年賀状のデザインを作成して、購入から投函までワンストップで利用できるサービスです。その機能をチェックしてみましょう。
PCで利用するかスマホで利用するかによって、「ウェブ版」「インストール版」「スマホアプリ版」のいずれかを無料ダウンロードすることで、年賀状のデザインを作成できるサービスです。デザインテンプレートを利用したり、自分の写真をカスタマイズすることが可能。通信面だけでなく、宛名の管理もできます。
はがきデザインキットをダウンロードすると、1000種類以上のテンプレートやパーツ素材を利用することができます。干支や縁起物といった定番デザインはもちろん、コラボレーションにより、素材がより充実しました。
雑誌「ゼクシィ」とのコラボにより、「結婚しました年賀状」がつくれるように。雑誌の表紙のような年賀状がつくれます。
カメラアプリ「SNOW」とのコラボで、自分の顔を「ぽすくま」に変身させられるスタンプが登場。そのまま年賀状の素材として、キュートな画像を利用することができます。(12月からサービス開始予定)
犬の写真投稿キャンペーン「みんなで戌年賀」で人気のあった写真がテンプレートになっています。フォロワー数が10万人を超える人気インスタグラマーの写真もあります。
日本郵便のLINE公式アカウント「ぽすくま」のLINEトーク上で年賀状がつくれるサービス。写真をLINE上にアップするだけで年賀状が完成します。今年からセミオーダー機能もプラス。年賀状の購入や印刷サービスもLINE上で注文できます。
スマホ版のはがきデザインキットをダウンロードして、年賀はがきをつくった後、セブンイレブンのマルチコピー機で印刷できるサービス。1枚60円で1枚から印刷することができます。
はがきデザインキットでつくった年賀はがきは、オンライン印刷にも対応。1枚130円で1枚から注文することができます。印刷された年賀はがきは、自宅に届けられます。(送料がかかります。)
SNSでつながった住所がわからない友達にも年賀状を送ることができます。はがきデザインキットで年賀状のデザインを作成したあとに、SNSの友達やスマホのアドレスから送りたい友達を選択。すると友達に日本郵便事務局からのメッセージが届き、受け取りOKの返信が来れば年賀状が届くしくみです。
2018年用のお年玉付年賀はがきは、全部で8種類です。戌年にちなんで切手部分に犬の絵柄や文字がデザインされたものや、キャラクターのはがきが販売されています。それぞれのトピックスをチェックしてみましょう。
キャラクターの年賀はがきは、スヌーピー、ディズニーキャラクター、ハローキティの3種類が販売されます。戌年の2018年は、初めてスヌーピーが登場。ウッドストック(酉)からスヌーピー(戌)へのバトンタッチがかわいいですね。
また、ディズニーキャラクターは、8つの隠れミッキーがデザインされ、戌年にちなんでプルートも登場。ハローキティは、隠れリボンを含む7つのリボンが描かれています。手に取ってじっくり探してみましょう!
はがきに淡く色がつけられている人気の年賀はがき。今年は、春を思わせる「うぐいす色」です。
無地、インクジェット紙、インクジェット写真用、寄附金付き絵入りの4種類があります。インクジェット紙には、「ふじ」、「フジ」、「FUJI」(富士)の文字やマイクロ文字が隠れているので、じっくりと探してみてください。寄附金付絵入りは5円の寄附金込み57円で販売。通信面に淡い色合いで犬が描かれています。
2018年用のお年玉付年賀はがきとして広告付も販売されます。広告付年賀はがきとは、宛名面の下部分に企業や地方自治体の広告が入ることで、通常より5円安い47円で販売されるもの。全部で14種類ありますが、それぞれ販売地域が限られ、発行枚数も限定されているため、レア度が高め。広告部分のデザインは、販売地域の名所や名産品等が描かれていたりと、それぞれがユニーク。ちなみに販売されるのは、郵便局だけ。早めに売り切れることが予想されるので、気になる人はチェックしてみて!
海外に住んでいる日本人の家族や友達に年賀状を送りたいと思っている人もいるでしょう。実は、UPU(万国郵便連合)に加盟している国であれば世界のどこでも、年賀はがきに18円切手を貼って、宛て名面の空いているところに「POST CARD」と「AIR MAIL」と書けば年賀状を送ることが可能。70円で、海外に年賀状が届けられるのです。なお、はがきの宛て名面は、横にして書きます。ただし、日本と違って年始に届けてもらえるとは限らないので、ある程度、郵便事情を考慮して投函したほうがよいでしょう。
今年の6月から郵便はがきの料金は62円となりましたが、年賀はがき(※1)については、12月15日~翌年1月7日(※2)の間に限り52円で差し出すことができます。
1月8日以降に年賀はがきを差し出す場合は、さらに10円分の切手を貼り足す必要がありますので、ご注意ください。
なお、喪中はがきや寒中見舞いのはがきの料金は、62円となります。
※1 私製はがきを使用する場合は、必ず表面の見やすい位置にはっきりと「年賀」の文字を朱記する必要があります。
※2 郵便ポストに投函する場合は、1月8日に郵便局が最初に取り集めたものまで52円となります。
取材協力:日本郵便
※内容は予告なく変更される場合があります。