アンパンマンのテーマソングや「手のひらを太陽に」の歌詞にも見られるように、難しい言葉を使わずに本質を説くやなせたかしさんの言葉の数々は、落ち込んでいたり迷い事があるとき、特に深く心に響いてきます。ここではやなせさんの言葉のなかから、覚えておきたい名言を厳選してご紹介します。
やなせさんはその時代時代で、自分の置かれた状況を冷静かつユーモラスな視点で批評する言葉も残しています。自分のことを「オイドル」と呼べるような元気を持ち続けたいものです!
1960年、やなせさんが「週刊朝日」の懸賞連載マンガでグランプリを取ったときの作品タイトル。「帽子」と「某氏」を語呂合わせしたもので、山高帽子を目深にかぶり、表情が判別できないキャラクターには、無名の下積み時代を長く過ごしていたやなせさんの心理が反映されているといえます。
晩年は“病気だらけ”だったやなせさんは、自分のことを「重病人」ではなく「十病人」と呼ぶこともありました。この言葉には、それだけの病気を抱えていても、自分と向き合って楽しく暮らしていこうという気力が感じられます。
老いても精力的に活動していたやなせさんは、自分のことを「老人のアイドル=老いどる=オイドル」と呼んで、楽しく仕事をしていたといいます。オイドルがもっと増えれば、日本の未来も明るい?
私たちがめざすべき正義や生き方。それをやさしくも鋭く説くやなせさんの言葉の数々に触れると、不思議と落ち込んでいた気持ちも前向きになるもの。この言葉たちを胸に刻めば、やなせさんのように毎日を元気に生きていけるかもしれませんね!
著者:やなせ たかし (著)
出版社名:ポプラ社
—なんのために 生まれて なにをして 生きるのか—正義とはなにか。絶対的な正義なんてないし、正義はある日逆転する。正義のためには悪人がいなくちゃいけないし、悪人の中にも正義がある。正義を生きるのは大変だけれども、その中で僕たちが目指すべき正義とは……私たちのヒーロー「アンパンマン」の作者・やなせたかしが、正義への熱い思いを優しい目線で綴った一冊!
※ご応募には、BOOKFAN (NTT Group Card店) by eBookJapanの会員登録が必要です。