年齢を重ねるにつれ、「体が硬くなってきた……」とのお悩みを持つ人は多いはず。人間は年をとるほど体が硬くなり、特に冬場は寒さで体がこわばりがちです。そこで今回は、体がほぐれて代謝アップも期待できるストレッチの方法を、ヨガインストラクターの相楽のりこさんに教えてもらいました。
ストレッチを行うと、どんなメリットがあるのでしょう?

赤ちゃんの頃は誰でも体が柔軟ですが、大人になるにつれ、緊張したり驚いたりする経験が重なり、体がこわばり、硬くなっていきます。しかし、深い呼吸を意識しながらストレッチを行うと、体がリラックスして筋肉も柔軟になってきます。肩甲骨を開くポーズなどを実践することで姿勢も良くなり、いっそう呼吸が深くなる好循環ができあがるのです。
体がほぐれて代謝アップも期待できるストレッチの方法をご紹介します!
ストレッチを行うにあたって重要なのが「呼吸」です。お腹と胸の両方で呼吸をするイメージで、お腹から息を吸い、だんだんと胸に向かって吸い上げていくと十分な呼吸ができます。呼吸のコツは「細く長く」すること。前に体を倒したり、体を丸める時には息を吐き、胸を開く時には息を吸うと覚えましょう。例えば、前屈して戻る場合は、体を倒した時に息を吐いて、戻る時に息を吸います。
- 背筋を伸ばして床の上に座り、右足の膝を立ててクロスさせます。
- ①の体勢から左足の膝を曲げ、両足の裏を天井に向けます。次に、足の裏を両手でつかんで腰を起こし、両膝が上下で重なり合った状態で再び腰を下ろします。坐骨に均等に体重が乗るように意識しましょう。
- 両足をクロスする②の姿勢ができない人は、左足を伸ばしたまま、右足のかかとを左側の腰に引き寄せます。
- ②の姿勢から、肩の力を抜いて胸を張ります。次に、左手を天井に一度伸ばしてから肘を曲げ、背中につけます。右手で左肘を引き、体を伸ばしましょう。後頭部は左手に乗せるイメージで、顔は真っすぐ正面を向くようにすることもポイントです。
- 息を吐きながら右手を下げ、背中側で左手をつかみます。右手で左手をつかめない場合は、タオルなどを利用してもOKです。この姿勢のまま背筋を伸ばして顔を上げ、息を吐きながら両手を引っ張るようにして5~7回呼吸を繰り返します。反対側も同様に行いましょう。

監修 相楽 のりこ さん
ヨガインストラクター/1980年東京都生まれ。幼少時代から器械体操の選手として活躍。ほかにも水泳やスキーなどさまざまなスポーツをした経験から、ストレッチの重要性と心身の変化を実感し、タレント・女優を経て、ヨガのインストラクターに。現在、代々木ビレッジ「body kurkku」や代官山 スタジオ「avity」でレッスンを行っている。
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