仕事中や子どもと接しているときなど、「もっと上手に絵が描けたら説明もスムーズなのにな」、「子どもに教えることができるのにな」と思うことはありませんか。プロ並み……とまではいかなくても、あって損はない絵心。今回は、少し練習するだけでコツがつかめる絵の基本的な描き方を絵画教室アトリエ・エビスの先生に聞きました。
下手だといわれている絵にはポイントがいくつかあります。動物・人物・風景の絵を実際に見て確認してみましょう。
対象物をとらえきれていない
いざ、何かを描こうと思っても、対象物に対してぼんやりとした印象しか持ってないことがあります。これは対象物への観察と理解が足りない証拠。まずは対象物をじっくり見て、忠実に再現することから始めましょう。

間違った思い込みがある
犬など誰でも日常生活や写真で見たことがあるものほど、イラストやほかの人の絵を見た経験からデフォルメされた情報が入ってきてしまいます。その結果、実際のものとかけ離れた思い込みが入ってしまうことがあります。
伝える相手を想定していない
絵を描くときには、誰に、どのように見てもらいたいのかを意識しましょう。実際には伝える相手がいなくても、友人や子どもに向けて描くことを想定してみるだけで、相手に伝えようとする意識が働き、いい絵が描けるようになります。
具体的にどこを観て、どうやって描いていけばいいかをステップを追ってご紹介。モデルとなる写真を参考に、実践してみましょう! 何度か真似して描いてみるだけでも、出来上がりの絵に変化が出てくるはずです。

■犬を描いてみよう
まずは、画像から柴犬の印象を読み取っていきます。全体的に形のラインはシンプルですが、シャープさがあります。毛並みは少し硬そうです。愛らしい顔立ちと大きなしっぽも印象的です。顔だけこちらを向けているさりげないひと場面を描いていきます。
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- ①全体を丸や四角・三角などの簡単な形の集合体として捉え、角を丸く削ぎ落とす。
- ②耳や目・手足など左右対称の部分は補助線を引く。
- ③体のくびれ部分は、線を交差させて形を探る。
- ④四つ足に前後感を出し、立体感や佇まいを表現する。
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- ⑤形に沿って体のラインを出す。
- ⑥毛並みを捉えるように線を足し、立体感を出す。
- ⑦観察しながら細部を描き込み、完成。

監修 絵画教室アトリエ・エビス (絵 提供:木下令子 講師)
10代から90代まで幅広い年代に向けて、絵を描く楽しさを教える絵画教室。静物コースやモデルを描ける人物コースなど、クラスが充実しているほか、振替制度や休会制度もあり、忙しい社会人も通いやすい制度を用意。ベテランから若手まで、さまざまな講師陣が丁寧に指導。一生続けられる趣味をサポートしている。スケッチ旅行や外部の方も参加可能なワークショップやクロッキー会など、イベントも多数開催。[https://www.atebis.com/]
受付時に「Traceを見た」と言っていただければ、入会金が半額の5000円になります!(2014年12月末まで)
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