暑さも一段と厳しくなって、夏休みシーズンも間近。この時期には、車で帰省する人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、知ってるようで知らないナンバープレートについての補習です。
教えてくれるのは、国土交通省の方! これさえ知っていれば、渋滞の車内も退屈じゃなくなるかも!?
自家用車、バイク、原付、トラック、バス…。エンジンが搭載され、公道を走る乗り物にはすべてナンバープレートがついています。ナンバープレートのはじまりは、警視庁によって「自動車取締規則」が交付された明治40年。それ以来、100年以上ほとんど変わることなく、ナンバープレートのルールと公道の秩序が守られ続けています。
ナンバープレートの数字は、自分の好きなものを選べるのをご存知でしょうか? 例えば、自分の誕生日にしたり、好きな数字にすることもできるのです。希望できるのは、大文字で書かれた4ケタ以下のアラビア数字の部分のみ。中でも、人気の数字に関しては、抽選が行われることもあるようです。
抽選は毎週1回月曜に行われています。自分の誕生日の数字だったら、意外にゲットできる確立は高いかもしれませんね。
ほかにも「2525(ニコニコ)」なども地域によっては、抽選となる場合があるようです。
「ナンバーを変更させたい」という思いはあるものの、いざ申請するとなるとちょっと億劫かも?
では、県別で見ると、どの地域が最も番号申請の割合が多いのでしょうか?
1位は、洗練された印象のある都市・石川でした。
金沢21世紀美術館もあり、町並みも綺麗な都市だけあって、物事へのこだわりが強いということかも。
2位は、東北を代表する都市・仙台。そして、3位と5位に北海道の地域が並んでいることも気になるポイント。
車移動が多そうな地方都市がトップ5に来ており、東京がランクから外れていることからも、
車社会が浸透している街であるほど、ナンバープレートへのこだわりが増す…のかもしれませんね。
(国土交通省 自動車局 自動車情報課調べ)
平成24年度業務量統計より抽出
注:変更の理由として個人の趣向の他、盗難、汚損、毀損等の理由もあるため、結果は分析の正確性を保証するものではありません。
<ここまでの監修:国土交通省 自動車局 自動車情報課>
自動車のナンバープレートと言えば決められた様式がありますが、原動機付自転車や小型特殊自動車のナンバープレートは各自治体で自由に様式を定められるそうです。その地域ならではの特色や、特産物等を全面に打ち出したデザインは「ご当地プレート」として、各地で親しまれています。
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岩手県平泉町
プレート名 : 世界文化遺産 HIRAIZUMI
交付年月 : 2013年7月
中尊寺の金色堂と古代蓮、秀平塗の模様が描かれ、世界文化遺産の文字も入り世界文化遺産をアピールしています。
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千葉県船橋市
プレート名 : 「船」と「橋」
交付年月 : 2012年5月
市の名前に基づき、船と橋を絵にした遊び感覚のあるナンバープレート。
下部の波型が目を引きます。
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静岡県焼津市
プレート名 : 海がキラリ・魚河岸シャツの豆絞り
交付年月 : 2013年1月
焼津市名物の漁港らしく波をモチーフに。白部分には、昔から焼津の人々に親しまれている豆絞り文様が描かれています。
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徳島県徳島市
プレート名 : 「踊り天国」とくしま
交付年月 : 2012年1月
徳島名物の阿波踊りをイメージ。阿波踊りをしている男女が並んだ、とてもユニークなものです。
<画像提供:日本経済研究所>